その時々の 私たちの

日々の記録 / 時が枯れるまで

20230526

昔から人としゃべるのが下手だった。覚えているのは小学生の頃。休み時間に友達と二人きりになったとき、頭が真っ白になって何も話せなかった。他にも課外授業で外に行ったとき、周りのクラスメイトはひっきりなしにおしゃべりをしているのに、私は何も話せなかった。ついでに言うと、大学生になるまで男性と話したことが一回もなかった。

考えたことがある。人としゃべれないのは、頭の中に何も考えがないからなのか、それとも頭の中身を言葉で表現するのが苦手だからなのか。結論、どちらもあると思う。

目や耳で得られる刺激に敏感で、常に脳内は雑音で満たされている。その結果、自分の心の声が全く聞こえない。自分が今暑いのか寒いのか、嬉しいのか悲しいのか、そんか簡単なことさえも感じられず日々を過ごしている。

何かひとつ物事を伝えるとき、真実を伝えたいと強く思う。だから一言では済ませられない。あれこれ付け加えてはぐちゃぐちゃになる。自分の感覚(思考ではない)が人に伝わらないのは悲しい。

そんな私も社会人になり十年以上経つ。トレーニングによってある程度口下手を矯正出来た。それでも悲しみは募る。だから日記を書きたいと思った。